玉山見たすぎて阿里山へ
案の定更新が久しぶりになってしまいました。ブログを書き始めようと思った最初の目的「1年を出来る限りフル活用する」からどんどん離れて仕事で忙殺されてるウルトラ平凡なOLになってしまいそう…。
でも久しぶりに出張も帰省も何もない暇な三連休なので、折角だから阿里山の話を!いつの話やねんという感じですが、もともと台湾の記録を書きためるという目的もあったので、遡って記録しようと思います。
阿里山というよりはもともと台湾にいる間に必ず玉山に行きたくて、玉山玉山玉山というてたのですが、玉山はガチ登山勢でも抽選で当たった人しか行けない超狭き門。しかも当たったとしても富士山より高い山にこんな素人が登れるのかという疑問も残ります。
そんな私をみかねて同僚が、「玉山じゃないけど阿里山なら日の出を見たりして楽しめるよ」と金曜仕事終わりに嘉義駅まで新幹線で移動して、夜な夜な車で連れてってくれたのでした。めっちゃいい人じゃない???やばくない???
民宿に到着し、その日は寝るだけでしたが、朝早起きして観に行った日の出がこちら↑。なんと、意図した訳ではなかったのですが、ここから左後方に玉山が見えたのです。少し尖っているのが玉山。
詳しい人ならご存知かもしれませんが、玉山はその昔日本統治時代には新高山と呼ばれていました。歴史が好きな方ならピンとくるかもしれません、真珠湾攻撃を伝える「ニイタカヤマノボレ一二〇八」の暗号に出てくるニイタカヤマはこの新高山、つまり現在の玉山です。
学校で日本近代史を勉強していたこともあり、出張で初めて台湾に来た時は「なぜ今までこの国を見落としていたのか?」と思うほどに衝撃を受けました。そこから台湾のことをよく調べるようになり、台湾に駐在することが決まった時には台湾に対して並々ならぬ思い入れがありました。
特に滞在中は歴史的な観点での知見を深めたいと強く意識していたので、あのニイタカヤマを見ずして帰れまい…と思っていたところ、偶然にも阿里山地域から玉山を望むことができ本当に感動しました。
自分のこれまでの1年間の滞在中に起こったさまざまなことやこれからのこと、かつて日本だったこの国のこと、色んなことに対する思いが込み上げてきて、山脈に広がる朝日を眺めながら少しだけ泣きそうになりました。奇しくもこの日は12月8日、暗号が伝えた真珠湾攻撃の日と同じ日でした。
民宿に戻り、民宿のおじちゃんが庭から見せてくれた雲海。雲海って見たの人生で初めてかも?!民宿のこういうホスピタリティ溢れる型にはまらない各々のおもてなし精神が大好きです。
昨日の疲れと早起きで眠すぎて暫くロビーで爆睡。笑
民宿のおじちゃんか、その息子か、どちらか分かりませんが民宿の至る所に信長とか秀吉の本が置いてあり、ははんさてはここの主は安土桃山マニアか?と思っていたら、よく見たら民宿の名前が聚楽第でした。爆
台湾の民宿はどこもそうなのですが朝ごはんやらコーヒーやらモリモリ出して頂いて、その後はまた移動し、列車を見たり観光を楽しみました。
何があるという訳ではないですが、阿里山地域で見る日の出はとても綺麗で空気も素晴らしいので、山が好きな方には是非行って頂きたいです。